昔ばなしは嫌いな方じゃない。といっても、金太郎や桃太郎のことじゃない。自分の昔のはなしである。
特に自分の人生を振り返りながら、こんなことあった、あんなことあったと話している時は、誰とも争うこともないし、本当に気楽に記憶の旅を楽しめる。
で、そんな昔ばなしのあれこれをブログで綴ろうかなと考えた。で、映画を一発目に選んだ。そんなに深い理由はないけど、映画は好きだ。
物心つくか、つかないかの頃にも、母親に連れられ、映画館に行った記憶がある。ディズニーはよく観たんじゃないかな。「バンビ」、「ピノキオ」、「ダンボ」、「101匹わんちゃん」、「わんわん物語」…
どんなタイミングでどこまで行ったとか覚えちゃいないが、ビデオもディズニーランドも無い時代、映画は大変な娯楽だった。テレビっ子だった俺も、映画に行くと親に言われると、ウキウキしたものだ。
その他にも、小森のおばちゃまの宣伝が懐かしい「ベンジー」、テータムオニールがまぶしかった「がんばれ!ベアーズ」とか、まぁそういう類いのを観に行った。
と、ここまで書いて、「あ!これは終わらん!!」と気がついた。あまりにも歴史が長すぎる。いくつかの転機になった映画だけにとどめておこう。
とにかく一大転機となった映画はこれである。
スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望 リミテッド・エディション [DVD]
言わずとしれた「スターウォーズ」である。このチラシでも分かるとおり、公開当初の邦題には「エピソード4」とか「新たなる希望」とか、そういう副題は無い。
1978年当時、小学校2年生のハナタレであった俺は、母親に連れられ、同級生何人かと立川の映画館に観に行った。夏休みだったので、「味なことやる~♪」でおなじみだった「マクドナルド立川店」の調理見学をして、変な帽子をかぶりながら、いかにマックがすごいかという洗脳ビデオなんかを観せられて、ハンバーガーとポテト、マックシェイクを平らげてから、参上したような記憶がある。
そんなことはさておき、映画の面白かったこと。当時、テレビでもスターウォーズを模倣した子ども番組が多く、ちょこちょこ観ていた俺であったが、あまりの出来栄えの違いに驚愕したのを覚えている。
その映像の凄さを見せつけられた俺は、自宅に戻ってからも興奮冷めやらず、ティッシュの箱を二つ並べ、デススターの溝にして、Xファイターに見立てた自分の手を飛ばしながら、プロトン魚雷を打つべく、ベイダー卿が駆る、TIEファイターと戦闘したものだった。
この後、この「スターウォーズ」を劇場で2度観た。2度目となったのは、1982年の「日本語吹替版」で、同じ立川の映画館で小6の時、同級生と2人で観に行った。同時上映は、THX-1388であったが、あまりにもマニアックな作りで、ルーカスの大学生時代の作品ということもあり、ほとんど記憶にはない。
ちなみに、この頃の洋画はすべて字幕で、劇場用の「日本語吹替版」は、おそらく皆無であったと思う。そういう意味でも画期的だった。
3度目が、1997年の『スター・ウォーズ 特別篇』だった。もうすでに、俺は27歳になっていたので分別もつく年齢であったが、公開前のオールナイトプレミアム上映に並んで参戦、あまりのうれしさと興奮で、待っている間にさんざん飲んで酔っ払い、劇場内で騒ぐという失態を演じたあげく、途中で寝てしまうという、とんでもないことをしでかしたのも懐かしい思い出だ。
スターウォーズシリーズは、小2以来、俺のバイブル的映画であり続けるのは間違いなく、すべて劇場で観ているのだが、今年公開の7作目で、ルーカスが関与しなかった『スター・ウォーズ/フォースの覚醒(原題 Star Wars: The Force Awakens)』を観るのだけが、とにかく今は恐ろしい。
でも、やっぱり観てしまうと思う。なにしろ、アニメシリーズも全部おさえている位だからな…