見えない壁について

人類の歴史は壁を作るところから始まったんだろう。きっと。僕はみたことがないからわからない。でもきっとそうだと思う。

その壁は目に見えない。あなたと僕を分けるための壁。壁は利益になる。壁は僕があなたより上の人間だと理解させるのにちょうどいい。

目に見えない壁にずいぶんとやられてきた。きっと有史以前から、僕らの祖先も、壁があることでやられただろう。でも、そんなものがまやかしだとようやく僕らは気がついた。

目に見えない壁は乗り越えることができないんだ。目に見えないから。だから、壁を壊すことにした。方法は簡単だ。そんなもの初めからありゃしないというだけだから。

そしたら、どうしても壁があることにしたい連中が出てくる。次から次へと。「そいつは裸の王様と同じだ!」僕らは叫ぶ。でも、周りの連中は「そんなわけない」と逆に僕らを嘘つき呼ばわりする。そしてまた目に見えない壁は作られる。

でも、身動きできないほどの壁はやっぱり壊さずにはいられない。だから、壁を壊すことにした。でも作られる。壊す。作られる。壊す…

ところが、だんだん壁ができる速度が遅くなってきていることに気がついた。そうか。我慢対決なら、身動きが取れない僕らの方に絶対的に分がある。そういうことさ。

そして今日も壁を壊す。友だちと一緒に。自由になるために。自由になろうともがいている人のために。

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