欲望の資本主義3: 偽りの個人主義を越えて https://www.amazon.co.jp/dp/4492371230/ref=cm_sw_r_cp_api_i_jKxLDbC3JQKAG
このシリーズ大好き。今回は特にティロール、ハラリが良かった。
ティロールが語る「無知のヴェール」。
認識の偏りを取り除くことは、簡単ではありません。実際私たちは、自分が信じたいことを信じやすく、十分に考えません。第一印象で留まってしまいます。それは公の意思決定に、とても悪い影響を与えます。政治家は、有権者が望むことをする傾向にあるからです。もし有権者が、政治家の掲げる政策や利害関係を正しく理解して投票しなければ、民主主義は適切には機能しません。
ハラリの語る「資本主義は宗教だ」。
今日、世界中のほとんどの国は、公言こそしませんが、経済成長が最も重要な価値だと考えています。それは、紛れもなく資本主義的な価値観です。ある国は共産主義や社会主義だと主張したり、民主主義だと胸を張ったり、あるいはユダヤ教の国だ、ヒンズー教の国だ、キリスト教の国だなどと、様々に標榜していますが、現実にはどの国も経済成長こそが最も大切な価値だと「信仰」しているのです。
こういう視点で物事を考える時間って重要だよね。