
お騒がせモリッシーの人生講座 上村彰子https://www.amazon.co.jp/dp/4781616941/ref=cm_sw_r_cp_api_i_FYQNDb19VWGMA
読了。面白くて一気に読んだ。僕はかなりの音楽好きなのだけど、ザ・スミスもモリッシーも全く通らずにここまできた。なので、まさかこんな形で触れることになるとは思いもよらなかった。
上村さんにお会いしたのは、先月。新宿で行われた手島将彦さんの新刊『なぜアーティストは壊れやすいのか?音楽業界から学ぶカウンセリング入門』https://www.amazon.co.jp/dp/4909877029/ref=cm_sw_r_cp_api_i_0yVNDbZYVV09C 発売記念トークイベントだった。手島さんのお話が面白かったのは勿論なのだが、お相手役として登壇した上村さんのトークが面白く、尋常じゃないモリッシー愛を感じて、これは読まないとと思ったのがきっかけ。僕はこういう直感的な出会いや素敵なタイミングを大切にする。帰り道、上村さんと福生の話なんかでも盛り上がって、好きな音楽のタイプは違うけど、やっぱり音楽好きとは話が合って面白いなー、と思った。
さて、モリッシー。彼にとってマンチェスターでの学校生活は地獄であった。それが彼を音楽に打ち込ませる最大の原動力になる。そのことは、幾年を経た彼にとって今も変わらないという件を読んで、「あ、少し気持ちわかる」と思った。これは僕の主観だけど、僕も学生時代、音楽やスポーツに打ち込む時間以外はクソだと思っていた。教師のほとんどは権威的で上から目線で命令口調。全く納得できなかった僕が思ったことは「俺はこんな大人にはならない。いや、もはや大人になることをやめよう。」
だから、軸となる考え方や思いなど、まさに中1のまま。何か変えようとか、変えなきゃとか思ったことがない。きっとモリッシーも姿形はオッサンだけど、中身は子どものままなんだな。初期衝動とか直感的なものを信じているんだと思う。
うーん、なんだか、モリッシーがすごくカッコいいオジさんに思えてきた。と、すっかり上村さんのモリッシー愛にやられてしまう一冊。文章も独特な柔らかさで読んでて心地よかった。YouTubeでスミスやモリッシーの曲を流しながら読んでみるのも面白いです。