亡き父を偲んで

11月20日、父が亡くなった。79歳だった。

身体を悪くして、仕事もやめ、10年ほど前から家にいるようになり、大好きな釣りにも行けず、テレビばかり観ていた日々だった。

父が亡くなってから記憶の整理をしている。僕と父はどんな関係だったのか。何を話し、何を伝え、どんな出来事を共にしたのか。けれど、正直言ってあまり思い出せない。

検査で肝臓に癌が見つかり、年齢的な問題もあって、延命治療などはしなかった。最期はコロナで思うように見舞いもできず、とても気の毒だったが、最期はゆっくり衰弱していき、病気のことも知らず、苦しまず亡くなったことは、僕としては良かったと思っている。

亡くなる少し前に病院の配慮で見舞いができたが、その時にはもう僕のことはよくわからなかったようだった。

「いま、誰か会いたい人はいる?」と尋ねると高校時代の友人たちの名前をあげた。よく聞き取れない拙い話し方だったが、すぐに理解できた。「あいつらと飲みたい。無二の親友なんだ。」

僕は何を父から学んだのか、やはりまだよくわからないけれど、この最期の話は胸に刻もうと思った。

父の高校時代の友人はやはり病気と戦っている。父の遺影を撫でながら「澤田、俺ももうすぐそっちに行くからな」と語りかけていた。

父と交流のあった皆様へ

葬儀はコロナ禍でもございましたので、近親者のみが集い家族葬にて相済ませました。

故人が生前賜りましたご厚誼につきまして深謝申し上げます。本来ならば直接ご挨拶申し上げるべきところ、恐縮ではございますが略儀ながらこういった形でのご報告となりましたことを、深くお詫び申し上げます。

12月20日、四十九日の法要と納骨も済ませ、今は西多摩霊園にて亡き祖父、祖母とともに静かに眠っております。

父のことを時々でも思い出していただけたらうれしいです。父もきっと喜びます。あの巨体を揺らし、豪快に笑いながら。

追記 父の最後の仕事らしい仕事は、2003年の「顔」というフジテレビ系列のドラマ監修だったということを思い出しました。関係者の皆様、ありがとうございました。

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