冬の朝のこと

5:00。腕に巻いているApple Watchのバイブレーションが目を覚ます合図だ。「あれ?今日は果たして何曜日だ?」iPhoneのほのかな光を頼りに、体を半身ほど持ち上げて、大きく伸びをし、スッキリしない頭の中を整理するために、Twitterで浮世の出来事を斜め読みする。洗面所から、まだ真っ暗な外の世界へ。凍てつくような寒さで、車のボディはまるで氷の塊だ。エンジンに火を入れ、一度屋内へと戻り、いつものヨーグルトで体の中も起こしてやる。

5:30。水温計のランプが消えた頃、ゆっくりと暗闇の中へ車を滑らせる。毎日、街道を走るバス、今日は先を越された。こいつの後ろを走ってると時間に間に合わない。乗降中を見計らい、追い越す。これで勝負あり。「また、明日」とバックミラー越しにバスに別れを告げた。

5:45。いつも立ち寄るコンビニでコーヒーを買う。淹れたての熱いコーヒーを片手にさらに街道を東へ。車はまばらで、ストレスは無い。Apple Musicでダウンロードしたクリスコーネルのアルバムに耳を傾け、彼はなぜ死ななければならなかったんだろうと少し考える。

6:00。東の空が明るくなり始めるころ、大学に到着する。プールの電灯はまだついていないから、生徒たちはまだ来ていないようだ。建物と建物の間から金星が顔を覗かせる。朝を待つ東京の神秘的な時間、マジックタイム。今日一日をどう過ごすか。朝練の後は波乗り?それとも映画にするか?楽しみは尽きない。いやいや、それよりまずは朝練だ。さ、一日が始まる。

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