2024.4.24 大塚英志 「暮らしのファシズム」

読了

知らぬ間に自分の身に染みついている行動の規範や考え方、物事の捉え方、対処の仕方。自分なりのものと思っていたものが、実はなんらかのプロパガンダによって無意識にそうしているだけだとしたら。いや、そうであるに違いない。美しさもなんらかの擦り込みによって美しいと感じているだけのような気がしてくる。

恐ろしいことだ。人の集団的狂気の発露が戦争という名の大量虐殺だとするなら、いとも容易く、しかも気づかれぬように、メディアを使い、あるいは道徳という衣を纏って集団を纏め上げてしまうことができる手段が存在するなんて。

けれど、これが現実だ。抗う術を持たなくてはならない。

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