Jesse “ED” Davis – Keep Me Comin’

キープ・ミー・カミン ジェシ・エド・デイヴィス

ランブルについて前回書いた。あれ以来、頭の中を色々なことが巡っている。

ネイティヴアメリカンについて興味が湧いて、本を買い漁りあれこれ調べていたのはハタチそこそこの頃だった。でも、彼らの音楽についてはアリゾナで手に入れた本格的なネイティヴアメリカンズベストみたいなの1枚きりで、ろくに知らず、ロックにもたらした影響などあまり興味がなかった。
ランブルはその辺の自分の未知のことを網羅していたので、再び知識欲みたいなものを掻き立てられた。特に興味が湧いたのはギタリストのジェシ・エド・ディヴィスだ。なんとなく知っていたものの、ずっとスルーしていたのだが、折角こういう機会なので、アルバムを購入してみる。朝、出かける前に Keep Me Comin’ の Diskをスロットに投げておいた。

昼間、時間が少しだけ空いたので、ジョギングに出かようと考える。猛暑日が続いていてコンディションは最悪だが、曇り空なのでなんとかなるかもしれない。場合によってはいつもより距離を短くしてもいい。

iPhoneをライトニングケーブルでデスクトップに繋ぎ、取り込んでおいたジェシのアルバムをダウンロードする。こういうアルバムは大抵ジャケットアートワークが入らない。音符のままがどうしても嫌なので、ネットで画像を検索し整形する。iPhoneに反映されなくてイライラするが、時間がない。諦めて走りに行こう。

ジョギングシューズに履き替え、玄関先で取り込んだばかりのアルバムをオープニング曲からかける。軽快なリードギターと小気味いいブギ、ブルーズハープのインスト。GーSHOCKのジョギングタイマーを回し、西へと走り出した。

走り出してしばらくすると遠くで雷鳴がする。これだけ暑いんだから、ひと雨きてくれれば涼しくなるだろう。今日みたいな陽気では、さすがにジョギングやウォーキングをする人もまばらだ。ほぼ貸し切りの川沿いの道。暑さを跳ね飛ばすというより、この暑さにぴったりなアメリカ南部っぽいジェシの曲がなんとか脚を前に運んでくれる。

20分ほどで折り返し。ストラトのフロントピックアップから奏でるモタッとしたチョーキングビブラート。これはたまらないなぁ。頬に雨粒をわずかに感じる。今日のコースだと川の流れがよく見えない。次回は却下だ。

もうあとわずかで自宅というところ、背丈の高い草が生茂る道に差し掛かる。生命の育みをどうこういう気はないが、走っているとこの草たちの吐くモワッとした空気がキツイ。早く抜けようともがいていたときに来るべくして来た。雨だ。
これで少し涼しくなるなぁ、と考えたのは一瞬だけだった。足下から上がってくる熱気。少し先を見ていたらわかった。雨の跳ね返りかと思っていたのは、蒸気、湯気である。それはそうだ。フライパンのように熱せられたアスファルトに雨が降りつけているのである。

まるでスチーム風呂のような暑さの中を走り続ける。頭には「暑い」以外言葉が浮かばない。こんな中で東京オリンピックをやるつもりだったのか。気違い沙汰だな。

この頃のアルバムは46分テープに収まるくらいの長さしかない。気がついたら最後の曲も終わってしまっていた。
走り終えるや否や水のシャワーを頭から浴びるが身体の熱は引かない。ジェシの音楽もきちんと聴けやしなかったが、頭の中にはしっかり残っている。なんの変哲もないアスファルトに予想もしない熱が籠っているような、あの時代特有の熱気が音に込められているそんな感覚だろうか。まぁこっちの熱もしばらく引きそうもない。

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